2012年06月19日

作品ナンバー9.『桃と巻物 正六角皿』

有田地区、台風は静かに通り過ぎてゆきました。
一瞬、入道雲と夏空をのぞかせて、
また雨降りのつづきです。

静かに列島を通り過ぎてくれるよう祈るばかりです。

さて、izumiyama作品ナンバー9.は、『桃と巻物 正六角皿』。

作品ナンバー9.『桃と巻物 正六角皿』

(薪窯のなかで焼成中、いろんなものがくっついた
ぷつぷつの「ふりもの」が見えます。
よってこの作品は非売品です。)

桃と、古い巻物の図柄を交互に描いています。
巻物は吉祥文のひとつで、
江戸から、もちろん、それ以前もそうですが、
いろんな日本のしきたりと同じように、
焼き物の絵柄にも、無病息災や家の繁栄の
祈りを込められたものがたくさん。
諸行無常の世の中では、
自然への畏敬の念や、祈りがなにより尊いのかもしれません。

桃は、中国では桃源郷というコトバがあるように、
食べると仙人になれてしまう憧れの果物だったのですね。

 *** *** ***

きのう、雨に打たれた庭の桃を枝ごとちょっきんしてきました。

とーっても甘い香りが部屋にぷんぷん、満ちました。
たぶん、実はまだ酸っぱいのではないかと思いつつ、
お供え。

「酸っぱくてもよかとかなー」
「甘いとこだけ食べらすやろ」
「(笑)」

作品ナンバー9.『桃と巻物 正六角皿』

こちら↓は買ってきた桃。

作品ナンバー9.『桃と巻物 正六角皿』

おくちでとろけるやわらかさ。
ほどよい甘さがしあわせ気分をくれました♪

今日もお読みいただきありがとうございます。


 by 幸麓窯



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