有田　窯元 幸麓(こうろく)窯 「日だまり便り」 －姉妹編－

きょうは長崎の日です。

1945年8月9日11時2分。


ふるさとの街焼かれ
身よりの骨埋めし焼土（やけつち）に
今は白い花咲く
ああ許すまじ原爆を
三度（みたび）許すまじ原爆を
われらの街に

幼い頃に聞いていたのでしょうね、
今朝ふと、
思い浮かんできました。

わたしの父はきわめて健康ですが、
7つの頃、疎開先できのこ雲を遠くにみたそうです。
父の父は戦死したのですが、
1度だけ、父が嗚咽する姿をみたことがあります。

たのしい日々をおくっていると、
一瞬にして、
よろこびを見出すことのない
日々のつづいたであろう
当時の被爆地を想像することも忘れます。

よろこびも悲しみもあるのが人生。

学んだ歴史の1ページをめくって確認する気持ちで、
セミの合唱を聞いています。

きょうもお読みいただきありがとうございます。



by 幸麓窯