有田　窯元 幸麓(こうろく)窯 「日だまり便り」 －姉妹編－

あしたは、東北で起きた震災から2年目の日。
あれから、2年の月日が経つのです。

九州は東北から遠く、
旅をするにも
北海道との所縁もあって、
飛び越えて遠い土地でした。

天気予報も、
関東中心。

ローカルだと、
地図はその土地中心になります。

そんなとき、九州が暖かだと、
あ、札幌や北陸は雪なんだ、
全国ニュースでやっと知ります。

同じニッポンで、
同じニッポンを応援していても、
お互いに知り合える確率は、ごくわずか。

2年前のあの日は、
ひととしてもいろんなものの捉え方が
できるように、
いろんな経験をして年を重ねていたから、
そんな東北地方がとても近しく思えました。

そばに行きたい、なんにもできなくても。
そしてちょっとだけ寄り添いました。

きょう、
雲仙をドライブしました。
平成2年から数年にわたり
火山の噴火による大きな災害のあった土地です。

自然災害の爪痕には、
言葉をなくしてしまいます。

土石流に屋根だけが残されて、
そのまま保存されています。
（この場所は避難勧告がでていたので、
住民の方はぶじだったそうです。）

海沿いは遠く水平線を望み、
沿岸の風景は東北と重なります。
気候は違っても、
山も川も海も、
多少の習わしが違っても、
変わりがないことを知りました。

昨年は九州でも大雨による
被害が多くありました。

雪による困難も、いまなお現状である
地方もあります。

そんなことを思うと、途方もなく、
情けなく途方に暮れてしまいそうにも
なりますが、

「いつも気にかけています」

そんな言葉を送りたいと思います。

きょうはいろんなところを訪れたのですが、
蒲鉾屋さんでかわいい雛飾りを見つけました。



祈り、という言葉が思い浮かびました。

祈り、という思いを大切に、
また、ひとつでも笑顔多く、
ありますように。

脈絡がなくなってしまった文ですが、
ここまでお読みいただきありがとうございます。


by 幸麓窯