2011年10月23日

「伊万里」と有田。その参

雨もあがって、小鳥がさえずる朝。
日も射しています。

・・さて、わたしがいちばん印象に残ったこと。
それは、初期伊万里の作品には、
のびのびとおおらかな、勢いがあるということ。
それには理由があって、
ど素人のわたしだからいま頃知ったのかも
しれないのですけど、
その頃の時期は素焼きをしていなかったそうなのです。
だから、
筆の走りがよかったんだそうです。
素焼きをすると、焼き物が吸水してしまうので、
筆が走りにくいのですけど。

そういえばゆっきちゃんも
その昔は生の素地に絵付けしていたそうです。
(生かけ焼成っていうのですけど。)
生の素地に幼い隆則はびびっていたそうです(笑)。

ずっとまえ、
ゆっきちゃんに連れられて陶磁文化館を
訪れたことがありました。
(軽トラックの助手席で緊張。。)
初期伊万里をまえに、
ずいぶん雑だな、なんてことを思ったものですが、
当時の職人さんたちは、
なにを思いながら仕事に向き合っていたのでしょう。

陶磁文化館の鈴田館長さんから、
研究という名目でいろんな歴史的な
器を説明していただいたことが何度かあるのですけど、
館長さんはいつも、
絵付けの細かな技法について、
陶磁の職人さんの思いを想像してらっしゃいました。

残るものには、ひとのこころがあるのですね。

アートするのはひとだけです。

この図録は、有田の古窯、天神森窯の
出土品からはじまります。
天神森窯は、寛永14年、鍋島藩により
閉じられたと考えられる窯なので、
西暦になおすと、それらの出土品は、
1637年までに作られたことになるのですけど、
(有田焼、磁器のはじまりは1616年といわれています。)
400年のときを超え、いろいろにカタチを変えながらも、
同じこの土地に生きるひとの思い、
繋いで、紡いで、残してゆけたら、
それもロマンだな、っておもうのでした♪

・・苦手な歴史にがんばって挑んでみたので、
かなりわかりにくかったかもしれませんが、
ゴメンナサイ^^;です。

「伊万里」と有田。その参
山茶花きょうも、きれいに開きました♪

きょうもお読みいただきありがとうございます。

by 幸麓窯



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Posted by 幸麓窯 at 11:02│Comments(0)有田のこと。
 
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